カルバマゼピンはどう作用するのか

カルバマゼピンはてんかん患者に処方される薬に含まれる成分です。
脳の神経に作用して興奮を抑制してんかん発作を予防するため、また緊張をほぐしたり痛みを緩和したりするために用いられることもあります。
カルバマゼピンは専門的に説明するとナトリウムチャネル阻害薬と呼ばれるお薬です。ナトリウムチャネルとは私たちの細胞に存在するナトリウムを通過させるトンネルのようなものです。このトンネルが開いたり閉じたりすることで私たちの細胞は細胞内外に存在しているナトリウムの量を調整しています。てんかんの発作にはこのナトリウムチャネルが大きく関わっています。私たちの神経細胞の内部は普段マイナス電荷を帯びていますがこれが徐々にプラス電荷に変わっていき、細胞内がある一定プラス電荷に達したときに興奮が生じます。なぜマイナス電荷がプラス電荷に変わるのかというと、ナトリウムは液体に溶けているときプラスの電荷をもつナトリウムイオンと呼ばれる状態となり、それが細胞内に流入するからです。そのナトリウムイオンの通り道になるのがナトリウムチャネルです。私たちの神経細胞はいつも興奮しているわけではなく、興奮するにしかるべき刺激を受けた時に普段は閉じているナトリウムチャネルが開き興奮を伝えるようになっています。てんかんの場合、この刺激が勝手に起きてしまうことがあります。そこでカルバマゼピンを服用することでナトリウムチャネルの機能を抑制します。そうすると勝手に刺激が起きてしまってもナトリウムチャネルの機能が抑えられているので細胞内に流入するナトリウムイオンの量が減り細胞内がプラス電荷になりにくくなります。よって勝手な刺激による興奮、つまりてんかんの発作を起こりにくくすることができるのです。